2006/09/30 (Sat) 00:25:07 ホームレスというか遊牧民

先日近くのコンビニの帰りに横断歩道で信号待ちをしてたんですが…
ホームレスの人が「千日前通りはまだ向こうですか？」と千日前の方向を指して聞いてきました。
「えぇそうです、高速道路の下の交差点がありますよ」と普通に受け答えして、
家に帰るのと同じ方向だったので、一緒に歩いてたら
「京都から歩いて来ましてね。迷うて新今宮の方行ってましてん。はぁ疲れた」と。
京都？聞き間違いか？いや間違いなく京都だって言ったよね。今言ったよね！
どんな健脚なのよ…(;ﾟ▽ﾟ)_
しかもそんな距離歩いてるのに、新今宮に行ったぐらいなによ！（笑）
「昔に桜川に住んでて、どうしても戻りとうてね…戻ったからて何があるわけでも
ないんやけど…」
みるから60は過ぎてる感じに見えるおじさんやったけど、
「なにかあるんだろうなぁ、ここに」って思った。
京都から難波まで歩くにはそれ相応の何かが必要だもの。
時期も悪く桜川一帯は都市計画の真っ最中で、ホームレス排除にやっきになってる頃。
この先どうしてどこにいくんだろ？って思いたら
「ほんま、ありがとうございました」っておじさんが頭を垂れて深々と礼をしてました。
そんな生活をしてても人との関わりをすごく大事にしてんねやな…って
少し感動しちゃいました。
「おじさん長生きしてね」それだけ言ってお別れしました。
距離にすると１００メートルもない距離やってんけど、
その何倍もの距離を歩いた気がした。